COD計
COD計とはCOD計は、水中の汚濁物質を酸化剤で酸化する時に消費する酸素量を計測する計測器です。河川の水や工場廃水等のCOD濃度を計測します。計測器本体に加熱装置と電極ユニットを収納できる簡単ななコンパクト設計で持ち運びにも便利ポータブルタイプもあります。また、試料水中の有機汚濁の状況を、紫外線の吸光度として計測する機材にUV計があります。 |
COD計中古計測機器一覧
※オプション機材につきましては、「在庫お問合せ」よりお問合せくたさい。
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コード | 機材名称 型番 | メーカー名 | 販売価格 | -->お問合せ |
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3n0079 | TOC自動測定装置 TOC-380R | アナテック・ヤナコ | お問合せ下さい | |
me0156 | COD濃度計 HC607 HC607 | セントラル科学 | お問合せ下さい | |
me0154 | COD測定器 COD60A | 東亜DKK TOADKK | お問合せ下さい | |
me0155 | COD濃度計 HC507 HC507 | セントラル科学 | お問合せ下さい |
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コード | 機材名称 型番/メーカー名 | お問合せ 販売価格 |
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3n0079 | TOC自動測定装置TOC-380R | |
アナテック・ヤナコ | ||
me0156 | COD濃度計 HC607HC607 | |
セントラル科学 | ||
me0154 | COD測定器COD60A | |
東亜DKK TOADKK | ||
me0155 | COD濃度計 HC507HC507 | |
セントラル科学 |
水質汚染を計測する水は見た目だけでは、どの程度汚染されているのか判別することはできません。指標が必要になりますが、その一つが化学的酸素消費量と言われる数値のCODです。水の中には、多かれ少なかれ有機物が含まれていて、この有機物を数値として見えるようにしています。酸化剤となる物質の中でも過マンガン酸カリウムを化学反応させ、酸素の消費量を数値にしているのが特徴で、値が大きくなれば汚れがひどい状況です。これは、水質汚染を引き起こす主な酸化物質は有機物であり、多くなればCOD値に表れることから利用されています。CODには生活環境項目があります。環境基本法第16条に記載されている通り、生活環境を維持することが望ましい基準を採用しています。河川、湖沼、海域という分類があり、利用目的に応じて水域類型の指定がかかることが重要です。水域類型ごとに基準値が設定されていますが、基準値を超えていれば水質汚染が進んでいると判別できます。 酸素の消費量などの数値を計る機材がCOD計で、これまで手作業で行われていたことを機械が自動で計測するため、利用価値の高い機材となっています。COD計の使い方は難しいものではありません。機材としてコンパクトにまとめられており、持ち運んで利用することもできるポータブルサイズのCOD計もあります。自動で加熱して検査し、電源も収納できるため、小さくまとまっていて持ち運ぶのにも便利です。電源さえ確保できれば、現場での計測もできます。短時間で計測できるCODの特長を生かした機器で、検査結果の精度を高めるために、紫外線を利用したUV計もよく同時に利用されているので、必要な精度に照らし合わせて利用すると良いでしょう。 短時間で計測できるメリット水質汚染の状況を計るためには、BODがあります。BODは生物分解性有機物のみを対象にして、酸素要求量を計る方法です。問題は長時間の計測が必要であり、20度の暗所で5日もの時間をかけて保存しなければならない点です。この時間はかなりの長さであり、手間がかかります。CODの場合には、比較的酸化力が弱いことは挙げられますが、検査にかかる時間が30分から2時間程度と大きな差がつきます。暗所も必要としないため、現場に持ち込んで計測できることも大きな違いです。COD値を計測する方法には、パックテストがあります。水質検査キットで、使い方も簡単なため、小学校の教材としても使われる方法です。測定方法として、試薬がチューブの中に入れられており、採水したものを吸い込ませて使います。指定時間放置したのちに変化した色を比色することで濃度が分かる、単純な検査方法です。 パックテストでは過マンガン酸カリウムがどの程度消費されたかが色の変化で分かり、これを消費された酸素の量として置き換えています。色の変化は、反応していない過マンガン酸カリウムの量を示していることが重要です。酸素が消費されていくとどんどんと色が変化していくため、パックテストは見た目にも変化が分かりやすいと言えます。 問題は、正確な数値で表されるわけではないことです。パックテストは比色して検査するため、見た目によって判別しているにすぎません。簡易的な計測には役立ちますし、なぜ水質汚染が分かるのかということを理解するためには大きな役割を果たしてくれます。しかし、正確で客観的な計測をするためには、数値化できるCOD計が必要です。 COD計の利便性COD計の最大の特徴は、測定者間の誤差をなくせるところにあります。使い方も簡単に作られており、加熱や冷却をするときに誤差を生じさせずに済みます。現在のCOD計は自動処理できる機材になっており、一定の条件の中で検査をするため、誤差は最小限に抑えられるのが大きなポイントです。操作方法として、サンプルや試薬をセットしてしまえば、機械をスタートさせるだけで処理ができます。人間が処理をしないことから、ヒューマンエラーといった単純な間違いによる誤差が発生しません。わずらわしい操作がないことは、検査として重要と言えます。統計においては、外れ値が発生する可能性もあります。これはミスによって生じるものではなく、明らかに利用できない数値が出てくることです。試薬の滴定量の問題があり、誤差を減らすことで外れ値が少なくなり、精度が上がります。COD計を使えば、人間が試薬も試料もコントロールする必要がなく、オートで計測するため、きちんと測定をすることができます。温度の管理に関しても、オートであれば精度を高めることが可能で、常に一定基準の中で検査を進められるため、手作業で行う方法よりはるかに正確な数値を求められるようになります。 数値にばらつきが出る可能性は否定できない部分です。外れ値の発生は検査に狂いを生じさせてしまい、正確な数値の算出や予測ができなくなる恐れもあります。そのためできるだけ高い精度で検査をすることが水質の正しい状態を求めるためにも重要になってくるので、COD計は必要不可欠な機材です。 |