環境コンサルタントが使用する計測器をご紹介

水質調査のためには水質測定器を使用する

環境コンサルタントが水質調査を行う場所は下記のように分けられます。

【河川やダム、海などの水質調査】
環境コンサルタントは、河川やダム、海などの水質調査を行い、水質が環境省が設けた環境基準を満たしているのかどうかを調査します。

【工場排水の水質調査】
環境コンサルタントは、環境省の基準に則って工場排水の水質調査を行い、有害物質の排出を未然に防ぐ役割を担っています。

【下水道の調査】
下水道には、生活排水や産業排水などの汚水が流れており、これをそのまま公共用水域に流すと、環境が汚染されます。そこで、環境コンサルタントは、下水道の水質の調査、分析を行い、水質改善の方法を模索します。

では、上記の水質調査を行う際によく用いられる計測器をいくつかご紹介します。

汚泥計

汚泥計は、水の中に含まれる汚泥の濃度を測定する計測器です。
具体的には、汚泥濃度や汚泥界面の深さ、汚泥層の分布を調べることができます。下水道の汚染、合併浄化槽の汚染などを調査する際に用いられます。
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濁度計

濁度計は、水の濁り具合を測定するための機器です。濁度計には下記の3つのタイプがあります。

【投げ込み式】
測定器を水の中に投下し、濁度を測定します。

【卓上用】
採取した水を測定用セルに入れて、濁度を調査します。
卓上タイプは、高い精度で濁度を計測できます。

【プロセス管理】
施設や工場で用いられ、排水処理プロセスの監視と、濁度監視を行います。
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大気汚染の調査で使用するのは「大気環境測定器」

大気汚染の調査では、大気環境測定器を用いて下記の調査を行います。

【悪臭の調査】
環境コンサルタントは、工場や下水処理場、飲食店などのありとあらゆる事業所で発生する臭いの計測、分析を行っています。
悪臭に関しては、悪臭防止法という法律の中でルールが設けられています。悪臭防止法では、各事業所の排出口、排出水、敷地の境界線の3つを調査対象としており、環境コンサルタントは、法律の基準に則っているのか調査します。

【シックハウス症候群の調査】
ックハウス症候群の原因物質がどの程度含まれているのか調査するのも環境コンサルタントの仕事です。

厚生労働省や国土交通省、文部科学省では、シックハウス症候群を防ぐために、揮発性有機化合物に関する基準を設定しています。環境コンサルタントは、その基準をふまえて調査・分析を行います。

【現場作業環境の調査】
現場作業時に防護服やマスクを着用すべきかどうかの判断は、労働安全衛生法の基準に照らし合わせて行います。
環境コンサルタントは、作業環境の調査、分析を行い、労働安全衛生法に基づいて、どのように作業を行うべきかアドバイスします。

それでは、大気環境測定器を具体的にご紹介いたします。

ニオイセンサー

ニオイセンサーは、悪臭の度合いを測定するための機器です。
ニオイセンサーを用いれば、法律で定められた基準を満たすかどうかが、客観的に判断できます。
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粉塵計

粉塵計は、空気中に含まれる塵やホコリの濃度を計測できる機器です。
近年問題視されるPM2.5の濃度が調べられる粉塵計も登場しています。
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排ガス分析計

排ガス分析計は、排ガス中に含まれる酸素、二酸化炭素、二酸化窒素、二酸化硫黄の測定が可能です。
二酸化炭素や二酸化硫黄といった化学物質は、大気汚染の原因物質とされています。
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土壌調査では「土質試験器」を使用する

環境コンサルタントは、土壌汚染の危険がある土地の調査もします。

土壌中にカドミウムや有機リンなどの有害物質が含まれていないかどうか調査を行います。
土壌汚染に関しては、土壌対策法と呼ばれる法律の中でルールや基準が設けられており、環境コンサルタントは、この法律を基に土壌調査を行います。

また、肥料の成分を分析し、有害な物質が含まれていないかも調査します。なお、この肥料の分析は、肥料分析法に則り、行われます。

それでは土壌調査で使用する土質試験器をご紹介いたします。

貫入試験器

貫入試験器は土地の地盤の固さを測定する際に使用します。
道路やグランドの管理に必要です。
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土壌測定器

土壌測定器には、土壌の硬さを調べる土壌硬度計や、ｐHを測定する土壌pH計、水分量を調べる土壌水分計などがあります。
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【まとめ】
・目的、用途に合った計測器を見つけよう

環境コンサルタントが行う環境調査と、使用する計測器についてご紹介いたしました。
水質・大気・土壌を分析するためには、それぞれ用途に合った測定機器を選択する必要があります。
記事を参考に、分析、調査内容に適した計測器を見つけ出してください。