地盤調査におすすめの計測器をご紹介

地盤調査を行う目的

地盤調査とは、地面の状態が建物の重みに耐えられるかどうかを確かめる調査です。
地盤調査を行わずにいると、家が傾いて扉が開かなくなったり、最悪のケースでは、建物が崩壊してしまうこともあります。
そのため、地盤調査は、安全な家を建てるうえでとても大切な作業です。

地盤は鉄筋などの建築資材と異なり、状態は均質ではありません。
場所によっては硬い地盤もあれば、軟らかい地盤もあります。また、地盤に含まれる土の成分も多種多様です。地盤の性質は目で見ただけでは判断が難しいので、さまざまな計測器を用いて調査を進めていきます。

地盤調査の代表的な手法

地盤調査には、下記のようにさまざまな手法があります。

*ボーリング試験
*オートマチックラムサウンディング試験
*三成分コーン貫入試験
*スウェーデン式サウンディング試験

戸建て住宅によく用いられる手法が、「スウェーデン式サウンディング試験」です。

スウェーデン式サウンディング試験は、1917年にスウェーデンの国有鉄道が行った地盤調査で用いられたのが始まりとされています。
日本がこの手法を導入したのは、1954年のことで、1976年にはJIS規格に採用されています。

スウェーデン式サウンディング試験の利点は下記の通りです。

*比較的容易に地盤の状態を調査できる
*調査にかかる費用が安い
*調査期間が短い

先端にスクリューの付いたロッドを装着し、このロッドを地面の上に置くだけです。ロッドの沈みを調査することで、地盤の強度を確認できます。

このように、スウェーデン式サウンディングを用いれば、とても手軽に地盤調査が行えます。
しかし、この調査だけでは、地盤の情報を十分に集められないため、ほかの調査手法と併用する必要があります。
近くに川はないか、過去に近くで土砂崩れは起きていないかなどの周辺環境の調査も同時に行われます。

地盤調査におすすめの5つの計測器

地盤調査は、さまざま視点から行うべきです。
そのため、多種多様な計測器を駆使する必要があります。

以下では地盤調査におすすめの5つの計測器をご紹介します。計測器選びにお悩みの方は参考になさってください。

土壌水分計

土壌水分計は、土壌に含まれる水分量を計測する機器です。
土壌に水分が多いと、地盤が弱くなっている可能性が高いため、水分量のチェックはとても大切です。

土壌水分計では、誘電率の変化から水分量を算出します。使い方は、センサー部分を地面に挿すだけです。測定は数秒程度で完了します。

注意点は、センサーは根本までしっかり土の中に挿し込むことです。
センサーの先端部分のみを挿した場合でも水分量を測定することは可能ですが、測定精度が悪くなってしまいます。
測定する際は、しっかり根本まで挿す必要があります。

土壌pH計

土壌pH計は、土壌のpHを測定できる機器です。
測定器には、電極が付いており、この電極でpHを測定します。
測定方法は、地面に測定したい深さの穴を掘り、そこに電極を置き、上から土を覆いかぶせて、土を固めてpHを計測します。
なお、穴の中に石や砂利がある場合は、それを取り除いてください。

デジタル土壌硬度計

デジタル土壌硬度計は、土壌の硬度を測定する機器です。
地盤沈下による建物の崩壊を防ぐためにも、地盤硬度の測定はとても大切な作業です。

土壌硬度測定器の重さは、数キロ程度なので、1人でも硬度の測定が可能です。デジタル製でも防水加工が施されているため、雨天でも測定することはできます。
ただし、地面が浸水している場合は、正しく硬度を測定することはできません。

硬度は貫入が行えれば測定できます。
硬盤層では、貫入させることが困難なこともあり、この場合、測定はできません。

ペネトロ計

ペネトロ計は、地盤にある軟岩の状態を調べるための計測機器です。
軟岩とは、土と岩のちょうど中間の性質を持つ岩です。
土や硬い岩の性質とは異なる性質を持つため、軟岩の性質調査に特化したペネトロ計は、地盤調査で必須のアイテムです。

支持力計

支持力計とは、ランマーと呼ばれる重りが地盤と衝突する際の衝撃加速度を計測する機器です。
ランマーは、規定の高さから自由落下させられます。
このランマーが、地面と衝突する際の衝撃の強さで、地盤の強さを見積もることができます。

支持力計は、インパクト値の測定、支持力簡易測定、地耐力簡易測定などによく用いられます。また、ゴルフ場の地盤管理にも重宝されています。

まとめ さまざまな視点で土壌の安全性を調べよう

地盤調査の目的や手法、おすすめ計測器をご紹介いたしました。
地盤調査は、建物を安全に長く使用するために必要な調査です。
よく用いられる調査手法として、スウェーデン式サウンディング試験が挙げられますが、この調査手法だけでは地盤に関する十分な情報が得られないので、ほかの調査も並行して行うべきです。

地盤調査に役立つ計測器は各社から販売されております。
地盤の強度のほかにも、pH、水分量なども計測可能です。
安全な建物を設計するためにも、ぜひさまざまな視点から土壌の安全性を調べてください。

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